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   賭博台の前では皆平等 - 白夜の国のカジノ  
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白夜の国のカジノ

  〜スウェーデンのカジノ・コスモポール

         

福祉先進国、男女平等の国と呼ばれるスウェーデン。文化面では有名な ベルイマン映画の内省的で暗いトーンやグレタ・ガルボのクールビューテ ィーをイメージすると、そのギャンブル好きな国民性はちょっと意外かも。

例えば、街中のちょっとしたパブには必ずスロットマシーンが数台置いて あるし、いたる所にあるキオスクでも、あらゆる種類の宝くじや競馬予想 表を色とりどりに揃えたカウンターがついており、予想記入用紙を書き込 む真剣な表情の老若男女でいつも賑わっています。テレビをつけると平 日の夕方には某宝くじの当日の当選番号がにこやかに発表され、土曜日 の夜のゴールデンアワーに放送される娯楽番組の中心は、エンターテイ ンメントの間に行われる、テレビの前の視聴者も参加できるビンゴゲーム です。

スウェーデン国内に公に存在するギャンブルは全て、Svenska Spel(スウェーデン賭博協会)という国有会社が所有、 またはその管理の下に運営されています。そのSvenska Spelが多くの国民の要請を受けた結果、国会の決議を経て 公営カジノを開設したのが1999年。Svenska Spelの子会社であるカジノ・コスモポールは現在スウェーデン国内に南 からマルメ、ヨーテボリ、ストックホルム、スンドスバルというそれぞれの市に合計4軒 をオープンしています。いずれもギャンブルを嗜む大人の社交場として圧倒的な支持 を得ており、今後もあと2軒どこかの都市に設置する予定があるそうです。

  カジノ・コスモポール内のスロット

<カジノ・コスモポール内のスロット>

         
カジノ・コスモポール ヨーテボリ店

<ヨーテボリ店>

 

これら4軒のカジノ・コスモポールのチェーン店ですが、外観に共通点があるとすれば いずれも文化的な歴史のある建設物を再利用しているところ。例えばヨーテボリ店(左 写真)は前世紀初頭に通関として使用された建物。アメリカへ向けて移民するスウェ ーデン人たちは、この建物を通ってタイタニックのような客船へと乗船したのです。

今回ご紹介するのは、首都ストックホルムの中心にある、カジノ・コスモポー ル・ストックホルム店。アーランダ国際空港に発着する列車駅のすぐ向か い、国内の鉄道の中心となる中央駅のすぐ裏手にあります。この建物の建 造は1918年。映画館として建てられた当時の外観と内装は、90年近くを経た 今も生かされています。例えばホールの赤い絨毯と壁紙、18メートルの高さ があるアーチ形の天井。当時の美術品をそのまま使っているので、まるで 大正時代のモボ・モガの世界に紛れこんでしまったようなレトロな雰囲気を 醸し出しています。 このストックホルム店の開店は約2年前。人気は高まり業績も上々という この店を、次回はヤン・ホルムグレン営業部長に案内していただきます。

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