|
「スロットマシーン」とは?
〜ゲームマシーンの呼び方あれこれ
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
トロント市内にある官設民営のカジノは、いずれもゲームマシーンだけで、テーブルゲームはやっていない。マシーンといってもいろいろなゲームの種類があるが、カジノの案内には「スロットゲーム:ブレージングセブンス、ダブルダイアモンド、ポーカー、ブラックジャック・・・」と書かれている。ところで、カジノゲームの呼び方だが、英語では「スロットマシーン」、「ゲームマシーン」、「スロット」はどのように使い分けているのだろうか?
トロントの人々はカジノのゲームマシーンで遊ぶことを、"Playing slots"と言う。この場合、カラフルなフルーツの絵や数字が回転するスロットマシーンも、ポーカーマシーンも含む。では、「スロットマシーン」と、ただ「スロット」と言う時では、どう違うのか?
|
|
|
|
|
|
|
カジノ歴何十年という72歳のカナダ人、ジャック氏にこれを聞いてみた。彼によると、「スロット」とか「スロットゲーム」というときは、マシーンゲームすべてのことを指す。しかし、「スロットマシーン」と聞いたら、カナダも含めた北米では一般にはブラックジャックとかポーカーのマシーンゲームは想像しないという。
でもじつは、スロットマシーンの正しい定義は「コインを入れて、ハンドルを引くかボタンを押すなどして操作し、お金を勝ち取るのが目的の機械のゲーム」なので、特にゲームの種類は限定していないそうだ。ただ、ポーカーの場合は、ビデオポーカーとか、ポーカースロットと呼ぶことが多い。
「スロットマシーン」については、一応、英語の百科事典でも確認してみたら、やはりジャック氏が言ったように書いてあった。しかし、「スロットマシーン」も国や地方によって違った呼び方があるので、ややこしい。オーストラリアでは、マシーンゲームを総合して「ポーカーマシーン」と呼ぶ人がけっこういる。また、トロントでもイギリス系のお年寄りは、スロットマシーンのことを「フルーツ」と呼ぶ。
カジノについての英語の記事には「One armed banditをプレイする」という表現が、よく出てくる。これはスロットマシーンの昔の俗称で、「片腕の盗賊」という意味だ。ハンドルが一本、まるで腕のようについていて、お金を剥ぎ取られるのでユーモアをこめて、そう呼ばれるようになったという。ビデオマシーンやコンピュータが主流になって、ハンドルよりボタンでプレイすることが多い今の時代も、呼び名だけは残っているというわけだ。
|
|
|