マカオのカジノ、顔認識ソフトでセキュリティを強化
投稿日時: 2016/02/24
マカオでカジノ、リゾート施設を運営するMelco Crown EnterTainment Ltd.は、出入り禁止のブラックリストに載った人物の建物侵入を阻止するためのセキュリティをステップアップさせる取り組みについて発表しました。City of DreamsとStudio CityでCognitesが開発した特殊な顔認識テクノロジーを使用する予定です。
FaceVACS-VideoScanと題されたこの新しいシステムはストリームされたビデオから即座に個別の顔を検出し、データベースに貯められたブラックリストの顔写真と比較します。もし写真とマッチする顔が見つかれば、システムからセキュリティスタッフへリアルタイムで通知します。この広範囲をカバーできるセキュリティが目指す目標は、敷地内での損失を防ぐことだけでなく、犯罪活動を素早く止めることでもあります。
ソフトを開発したCognitecによると、このシステムには、頻繁に来る訪問者や時間と場所に関する人の流れ、客の振る舞いだけでなく人口統計学的な情報を記録する機能を含む様々な性能があるそうです。Cognitecのアジア-太平洋部門取締役のStephen Meltz氏は「このシステムはカジノの環境で有効に使うことができる初めてのシステムだ」と述べております。
犯罪は訪問客が減る原因としてマカオで問題視されています。2015年にカジノに関する犯罪は38%増えました。カジノ産業で思うように業績を伸ばすことができておらず、カジノ以外のエンターテイメントに力を入れ家族連れの訪問客をターゲットにしているマカオにとって、この数値は重く受け止めるべきものでしょう。テクノロジーの進化がマカオの真価を光らせることを願います。