Cosmopolitan Las Vegasの成長戦略
投稿日時: 2016/02/10
Blackstone Group LP(世界最大の投資ファンド運用会社)が、3000室に及ぶラスベガスのリゾートカジノ、Cosmopolitanを買収してから14ケ月になります。同グループのCEO、Steve Schwarzman氏とBill McBeath氏は、より多くの訪問客を誘致するために、豪華なラウンジの中に上限付きのスロットマシンとブラックジャックテーブル、そしてTalon Clubを設置しました。またその下の階に、スーパーボウルのイベントに間に合うように、新しくスポーツブックエリアをオープンしました。CEOのBill McBeath氏によると、この二つのエリアでは、多くのパワーと居心地の良い環境を提供し、ゲームをよりエキサイティングにしたいと考えているとのことです。
改修した主な理由は、賭け事よりも派手なレストランやクールなナイトクラブなどがあるカジノが人気な現在のラスベガススタイルだからだそうです。実際に最近のラスベガスのストリップ通りの全体の収益は、1億7,600万ドル(約202億6,000万円)13%も上昇していますがギャンブルは1.5%減少しています。以前のCosmopolitanの運営者はそれを無視したため収益が大幅に落ち込みました。
しかし、Blackstone Group LPが買収してからは好調で、2015年の9ケ月間の収益は5億6900万ドル(約651億円)に達することができ、その純利益は1470万ドル(約16億8300万円)にも及びます。また、同グループはBellagioやWynnのように、ハイエンドな顧客を誘致するために、リゾートをより魅力的にしようとしています。そのため、ハイローラの顧客を得るためにカジノの賭け制限を20万ドル(約2,289万円)に上げ、スロットの最大支払も40万ドル(約4,580万円)から125万ドル(約1億4,300万円)に引き上げました。現在は、東塔の最上階にストリップ通りの景観を楽しめる21室ものVIP用のスイートルームを仕上げています。