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   犬も歩けば、カシノに当たる - 第4回 帰ってきたポーカー  
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第4回 帰ってきたポーカー

     

ポーカーに詳しい人なら、『ホランドカシノ』と聞けば、欧州最大のポーカートーナメント“Master Classics of Porker (MCOP)”を思い浮かべるかもしれない。このトーナメント、毎年11月に、アムステルダムの『ホランドカシノ』で開催され、約1週間にわたってオマハ、テキサスホールデムなどのポーカーゲームが繰り広げられる。1競技当たりの参加費用は120〜5,000ユーロ、参加枠も150〜270人と、競技形式ごとに様々だ。

2004年の総賞金額は、1,801,500ユーロ(約2億4,700万円)。今年はそれに64,800ユーロが上乗せされて、1,866,300ユーロ(約2億5,400万円)になる模様だ。ちなみに、賞金の70%は、40:20:10の比率で各競技のトップ3に分配される。年々アップする賞金額は、欧州そして米国ポーカー界の錚々たる顔ぶれを惹きつけ、彼らはまた、世界中のポーカーファンを惹きつける。MCOPのチケットは、もちろん毎年完売だ。

今でこそ、こういった大規模なトーナメントが欧州各地で開催され、その様子がTV放映されるまでになったが、欧州でポーカー人気が上昇し始めたのは、ここ10年ほどのことである。このトレンドは、ポーカーの歴史を知るほどに、感慨深いものがある。

  MCOP会場『ホランドカシノ』アムステルダムの内部

<MCOP会場『ホランドカシノ』アムステルダムの内部>


MCOPのトロフィープレート

<MCOPのトロフィープレート>

 

ポーカーの生い立ちを一言で表現すれば「生みの親は欧州、育ての親はアメリカ」。19世紀初め、ナポレオンの領地だったルイジアナが、アメリカの手に渡ったのをきっかけに、ポーカーもアメリカに上陸した。ニューオーリンズで流行した後、あっという間に全米に広まり、19世紀後半には、現在知られるポーカーの基礎が確立された。さらに20世紀半ばになると、ホールデム、セブンスタッドポーカーが誕生。これらは、21世紀の今、世界中のカシノやメジャートーナメントで最もよく採用されている。

つまり、生まれて間もなく欧州を離れたポーカーが、アメリカで立派に成長し、2世紀の時を経て、欧州に里帰りを果たしたような感があるのだ。

近年のオランダでも、ポーカー人気は高まる一方で、『ホランドカシノ』では、MCOPに先駆けて、ポーカー選手権を開催している。これはただの便乗企画ではない。オランダ6都市の地区予選で勝ち抜いた上位3名、計18名が、アムステルダムの全国大会でMCOPの出場権を争うのだ。もちろん、選手権としての高額賞金も用意されている。優勝者には賞金総額の40%と5,000ユーロ相当のMCOP出場権。第2位と第3位にはそれぞれ賞金の20%、10%と、共に820ユーロの 出場権が授与される。

2005年11月4日〜12日開催のMCOPに参加登録するなら、9月末までに公式サイトをチェック。また、「参加はともかく、トーナメントのエキサイティングな雰囲気を味わってみたい」という一般見学もOKだ。こちらの事前申し込みは不要なので、会期中に一度、立ち寄ってみてはどうだろう。

  緊張漂う、Texas Hold'em - No Limit Freeze Outのテーブル

<緊張漂う、Texas Hold'em - No Limit Freeze Outのテーブル>


2004年MCOPのTexas Hold'em - No Limit Freeze OutはRobert Mizrachi (米)が優勝

<2004年MCOPのTexas Hold'em - No Limit Freeze OutはRobert Mizrachi (米)が優勝>

  勝利を決めた手と、敗者の手を離れた掛け金の山

<勝利を決めた手と、敗者の手を離れた掛け金の山>

  Omaha - Pot Limitはオーストリアの有名プレーヤー、Ercin Corcが制した

<Omaha - Pot Limitはオーストリアの有名プレーヤー、Ercin Corcが制した>


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