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   八十八ヶ所仏頼みツアー - 高野山  
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お遍路の旅 その11

 
 
 


 
 
 

遂に最終日です。


現在地は四国を超えて和歌山県。

歩きお遍路では四国から歩きで来られる方、フェリーで来る方、さまざまいますが

我々は車で兵庫・大阪とわたってきました。

車酔いでもう身体は限界だったのですが前日に宿坊の薬湯につかったためコンディションは良好。

最後の参拝へと向かう我々の歩みは軽やか。

そして、この時『軍団の一番槍を務めたのがコラムも担当したぴぃ〜である』ということは後の世に広く語り継がれるのであった。

 
 
 

 
 
 

奥の院前

一番槍の撮影が終わり、車に乗り込んだ我らカジノバ。

スタミナの無さと年間体重増加量には定評があるので間違っても歩いて行ってはいけません。

ヤングヤングともてはやされたのは今や昔……。


さて、車に乗り込んでわずか10分。到着したのは街中のパーキング。

こんな街中にお寺があるとは思えないのですが……ありました。

 
 
 

 
 
 

というわけで早速、高野山奥の院へと向かうカジノバ。


奥の院 道中

奥の院への道中には御廟が並びます。

※ここに関しては撮影禁止です


まずはじめに並ぶのは大手企業・著名人の墓。

それぞれの企業の特色に合わせてパチンコチェーン店ならパチンコ玉型の墓石、

野球関連ならバット型の墓石やそれに合わせたマネキン、

という風に自分たちのイメージに合わせたお墓を作っており、歴史有る中にも若干の遊び心が感じられます。

また、お墓の手入れ具合で各社毎にどこまで信心深いかもわかる、とMATSUさん。

確かに苔が生えていたり、古くからあるのにピカピカだったりと一目瞭然です。


もちろん大手企業だけでなく著名人のお墓も負けてはいません。

とある芸術家のお墓は落書きをしてもらう用の墓石が用意されており、

そこに参拝した方々がさまざまな落書きをしていいようになっている、といったユニークなものもあります。

写真で見せられないのが残念ですかそれぞれ色々なアイディアで墓石を用意しているので

見どころ満載なのは間違いなし!皆さんも見に行ってみてはいかがでしょうか?


次に向かうと皇室、公家、大名のお墓が並びます。

見どころは何といっても豊臣家の墓でしょう。

豊臣秀吉は本来高野山を焼き払う予定だったのですが、

当時の住職の願いを聞き入れ交換条件に一番良いところに墓を造るように命令したそうです。

そして、その一番良いところというのがこの豊臣家のお墓なのです。

このお墓は他の武将たちのお墓から高台に登ったところ一帯を利用しており、

いまだにしっかりと手入れがされています。

住職たちに次々に引き継がれて現代まで続いている約束なのですね……。



弥勒石

そして、奥の院への途上で、MATSUさんは弥勒石へと案内してくれました。

弥勒石はやっと片手が入れられるくらいの口が開いたちいさな祠のなかにおいてありました。

縦20cm横15cm高さ10cmくらいの石です。


MATSU「この弥勒石、触るだけでも弥勒菩薩の御利益があるのですが、

弥勒石の置いてある1段目から少し高い2段目に持ち上げて置いてあげると願いが叶うのです」

カジノバ「なんだってッ?!」

RJ「んじゃ、体力自慢の私めが……」


と進み出たのは軍団2位の"太っちょ"ことRJ。

※1位は隊長

早速片手を弥勒石とスノコの隙間に突っ込んで「えいや」と掛け声高らかに持ち上げるが……

……1ミリ足りと浮きません……。

RJの顔は見る見るうちに赤くなっているので間違いなく本気のようです。

2回目にグッと力を入れてようやっと「ガタッ」と動きましたがやはり持ち上がらない様子。


MATSU「あまり本気を出しすぎると腕を折ってしまうので気を付けてください」

RJ「これはいかん……」

ぴぃ〜「嘘だ嘘だ、そんな馬鹿な話があるもんか……」


"太っちょ"第4位のぴぃ〜も早速RJと交代して弥勒石に触れる。

ひんやりと冷たく神秘的なパワーを感じました。

(この驚異のパワーを授かった今ならこの弥勒石ですら破壊できてしまうのではなかろうか……)

サイヤ人のごとくインフレし始めている自分のパワーに恐怖を覚えつつ、

※この時、ぺぃのスカウターは爆発したことも合わせて記しておく

早速全身全霊を込めて押し上げると弥勒石は爆散しt……全く動く気配は有りませんでした。

見た目の100倍重い……ッ!!

そして、祠の口がせまいために腕の稼働領域が限られてつりそうになる……ッ!!


ぺぃ「ばかばか・・・。貸してみ」


"太っちょ"第3位のぺぃもやりたそうにしています。


ぴぃ〜「お前みたいに常日頃寝っ転がってる奴なんかじゃまったくだよ。」

ぺぃ「まぁ見てろって。うおおおぉぉぉアアぁぁぁッッッッッ!!!!!」


弥勒石は数十センチ持ち上がり見事2段目へ!

この時MATSUさんがたまげてお茶を吹いたのを僕は見逃さなかった。


カジノバ「す、すごい!!」

MATSU「早く1つだけ願いを!!!」

ぺぃ「えっ!えっ!えっと……今年中に彼女がほしいですッ!!!」


弥勒石を持ち上げられるだけの奇跡を自分の恋愛運に注いだぺぃ。

奇跡が起きることを僕も願っています。


(ただし……コラムを書いているぴぃ〜は今のぺぃの様子から

弥勒石でも叶えられないことがあるということにほんのり気付き始めているのであった……。)


この奇跡の弥勒石はこの辺りのお土産『弥勒饅頭』としても人気です。


奥の院

遂に到着しました。

最後の撮影可能ポイントらしいので記念にパシャリ。

 
 
 

 
 
 

奥の院に入るためには手を清めないといけないのですが、ここは四国での水場とは違い、

お香が入口に置いてあるのでそれを手に軽くなじませて完了です。

中に入り、線香を供え納札を入れ、この日のために用意した写経(※)を入れて最後の般若心経。

※般若心経の全文を模写したもの


これで本当に最後の般若心経です。


また、奥の院にはお遍路ノートが用意されており、たくさんの記録がおさめられています。

友人と観光、社員旅行、家族旅行、毎年の恒例事業として……色々なお遍路の記録がありました。

というわけで僕もお遍路の記録を一筆入れておきました。



三鈷の松

 
 
 


 
 
 

世界遺産の金剛峯寺(こんごうぶじ)、壇上伽藍(だんじょうがらん)と回ってきた我ら。

壇上伽藍は奥の院と並ぶ高野山二大聖地であります。

そして、ここが我々の旅の終わりの地。

この場所には『三鈷の松』と呼ばれる木があります。

 
 
 

 
 
 

『三鈷の松』は中国で修業を終えた弘法大師が、「仏教を日本に広める上でどこがふさわしいか?」と悩んだ挙句、

独鈷杵(どっこしょ)を中国から日本に向けて投げ、日本に来て探した結果引っかかっていたという木です。

(ずいぶん投げやりですね)

なんならその松も独鈷杵と同じく三葉の松であったことからここに決めたというエピソード。


……これを聞いた時に途端にウソ臭さがぷんぷんしてきたのですが、

弘法大師の頑張りにより今の時代まで信仰が続いていることは紛れもない事実。

ちょっとした逸話程度に抑えて真に受けすぎなければ弘法大師に尊敬の念を持ってきた人たちと

人心掌握の術に長けている弘法大師が居たという事実も見えてくるのではないでしょうか。



旅を終えて

 
 
 


 
 
 

MATSUさんとの最後の昼食を終えて我らは関西空港に向かう。

この旅が終わり、次に我々が向き合うべきものはそれぞれの現実、この世における役割。

そう、仕事が待っています。

そして、関西空港に辿りついた我ら。

 
 
 


 
 
 


 
 
 

旅先での最後の食事として「たこ焼き」と「お好み焼き」と「たこ焼き」と「たこ焼き」と「イカ焼き」を食べ終えて、

東京で待つ仲間たちのために大阪名物『面白い恋人』を購入しお土産もバッチリです。


……今回の旅で弘法大師の辿った軌跡を我らカジノバも同じように辿り、

世界平和とジャックポットで億万長者の夢を願う祈りの旅はここで遂に終りを迎えたのです。

恐ろしく長い旅でしたが我ら日本人の考え方の基盤となる仏教の教えを

頭だけでなく身体全てで感じることができる旅になったのは言うまでもありません。


ぴぃ〜「長い……途方もなく長い旅でしたね……」

ぺぃ「……仕事に向けて気持ちを切り替えないとな……」

隊長「旅は君らに何かを与えてくれたかね?」

RJ「もちろんです。全てに感謝をする日々が始まります」

ぴぃ〜・ぺぃ「僕らも一回り成長しました」

隊長「そうか……。じゃあ来月また鯛素麺を食べにこよう。」

ぴぃ〜・ぺぃ・RJ「ええええええぇぇぇぇぇぇッッッッッッ?!」

 
 
 



これで『八十八ヶ所仏頼みツアー』はおしまいです。

また、次のコラムでお会いしましょう。

 
 
 
   
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