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   帰ってきたラスベガス2022 - 第7章 カジノバの逆襲  
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部屋でスマホをいじっているのはぴぃ〜。

せっかく5,000ドルまで増えたドル札も1,000ドル程度に減ってしまって寝ようにも寝れません。
最終日は予定がなく、そのまま寝ずにド深夜の飛行機に乗る日程です。
今この時、寝て時間を潰して本当にいいのだろうか...。

でも、もうピンクダイアモンドは故障してしまったし、どうしたもんか。

そして、早朝6時。
ぺぃが帰ってきました。

ぺぃ「まだ起きているとか。」
ぴぃ〜「ブラックジャックはどうだったのよ?1万ドルになったか?」
ぺぃ「バカ言うんじゃないよ。もう500ドルしかないし。しょうもな!!!」

こいつに期待するのが間違いだったかな...。
二人揃ってジリ貧だなんて...無駄に動くより寝ちまうか...。
そう思い、ぴぃ〜は瞼を閉じた...。




………



……







最終日早朝、ベラージオのカジノにて


ぴぃ〜はカジノにいた。
安心してください!!寝る前の一服です。
ホテルの部屋は禁煙なので、カジノに降りてタバコをプカプカ。

煙を吸って...吐いて...蝶々のように舞うふわりふわりと舞う煙。
ぼんやりとその行く末を眺めていると...。

その先には『Butterfly』...。

いかんいかん、落ち着けって。
1,000ドルしかなくてあんな台打ったらケツの毛まで抜かれてしまう。
あぁー!!!でも身体が勝手に!!!

というわけで...スロットに着席。
Butterflyは今回散々打ち込んだのに全く出ませんでした。
ぺぃや隊長も細目に打っていたので、間違いなくカジノバマネーを吸い込みまくっています。
※RJは「あんまりいい出方しないんだよねこの台」と言って触ってなかった

数年越しに来たベラージオは最新台が導入された影響で普段触れるものがなくなっていたので、
必然的にこの台やアメリカントリプルスターを打ってしまっていたのです。

後生だからもうカジノバマネーを返してくれ。
そういう思いで100ドルを入れて...しまったのである。
そして打ち込んでみるものの、やはり出ません。
ハズレ。隊長がよく言うケツが入らないパターン


まだ出ないのかこの台は...。
あきらめて3x4x5xの台に移動。
こっちの方が1万ドルオーバーが出る可能性高いですよね。
10ドル台だし。

残り700ドル。
ぴぃ〜は命運を3x4x5xに託して覚悟をきめたのです。
800ドル
1,000ドル


800ドル、1,000ドルと出てかなりいい気配。
倍々もいつも以上に出現している気がします。
ぴぃ〜の逆襲待ったなしですよッ!!!

そんなことを思いつつ打ち込んでいるとバタフライにマダムが着席する。
その台は絶対出ないですよ。
そう思いながら、隣同士で打ち込む。
さながらジャックポットレースです。

しばらくすると...バタフライの止まる音が...1リールだけか...。

テテテテテテテテテテテテテテテテテテテ......


おや?これはジャックポットの音です。
Butterflyのジャックポット...1,200ドルくらいかな?
覗き込んでみると...何とバタフライ赤赤の4,500ドル!!!

ぴぃ〜(ええええぇぇぇぇ????????!!!!!!!!!)

ポーカーフェイスで見つめましたが、目は点でした。
「Nice.」とマダムに言い、震える手でグッドサインを送りました。
マダムは無邪気に笑いかけてくれました。

...最終日の朝一の選択でミスってしまった...。
さっきまで座ってたのは自分なのに...悔しい...悔しい....ッ!!!!

ぴぃ〜は熱くなっていました...火が付いたのです。
こうなってしまったら最後...4,500オーバーを出して自分が正しいことを証明しなければ眠れないっ!!!
ぴぃ〜はカクテル「マリブサーフ」を注文してグイっと飲み干し、フルスロットルで打ち出したのであった!!!
もったいないやつ
超もったいないやつ


で、でない...。
この10ドル台出ませんわ...。

そしてついにおけら!!
タバコ吸い来ただけなのに散財して....あほすぐる...もう何もできない...。

ぴぃ〜は自分のふがいなさに絶望し、ふらふらとした足取りでエレベーターに向かい、
部屋に戻るとそのままベッドにすべりこみ、枕を濡らすのであった...。
ナギ散歩


ぴぃ〜とぺぃが寝ているそのころ、視点はナギに変わります。

ナギ「バルのおかげでだいたいのホテルは見たけどあとベラージオ付近で行ってないのはバリーズあたりか、さらにやたらでかい観覧車方面まで向かうとRazerストアがあったな。一緒に行く?」
バル「俺は最後大勝利を収めて帰る予定だから忙しい。というわけでいってら」
ナギ「おっけー吉報待ってんぜ。俺は旅に出る。」


というわけでラスベガスソロお散歩デビューです。海外としては10年ほど前家族旅行でハワイを歩いたぶりとなります。
まずはスマホで地図の確認。家族旅行の時はスマホ禁止だったので、海外でネットが使えるのは本当に心強いですね。
バリーズはベラージオの大通り挟んですぐ先。パリスのお隣にあります。

奥がバリーズ。手前は商店街みたいなとこ
きれいな天井。何かと天井撮りがち

室内でも空模様
天井の高さもシャンデリアも物価も体感1.5倍くらいでかい



バリーズの地下をなんとなくで歩き回っていると…プラネットハリウッドやパリスで見かけた空模様の天井が見えてきました。
この辺の建物は大体同じ天井のデザインなんだなぁと思いきやどう見てもパリスっぽい足が!
意外な新発見です。パリスとバリーズは室内で繋がっていたんですね。

噴水のようなもの。水は出てなかった…


この柱どう見ても見覚えあるよな…



さて昨日見たパリスの入り口から表に出て、次はRazerのストアへ
Razerはアメリカのゲーミングデバイスメーカーで「ゲーミングってLEDでやたら虹色に光るよね」のイメージができたのもRazerが有名になったころです。
3匹の蛇が絡んだようなロゴ、黒地にストロングなグリーンといえばRazerですね。
扉を開けると中はやっぱり緑でした。中を見て回るといかにもゲーミング好きそうな店員のお兄さんが声をかけてきました。

店員「Can I help you?」
ナギ「(あー見てるだけってなんていうんだっけ。適当でいいか。)」
ナギ「あいむしーいんぐ」
店員「OK」
ナギ「きゃんないていくあぴくちゃーいんでぃすすとあ?」
店員「Yes!」


とりあえずこっちの意図は伝わったようで店内の写真を撮らせてもらいました。

観覧車にかかっているレールはぶら下がって滑るアトラクション用だった
フラミンゴ通りのフラミンゴラスベガス



Razerストアの内部。巨大な液晶、緑の天井、でっかいロゴ。秋葉原にもありそう。



店内に置いてある商品は全体的に日本のRazer製品売り場と似たような雰囲気ですが、部屋全体ががっつり緑と黒で塗装されているのと、やはりアメリカなので部屋が大きいです。

記念に何か買って帰ろうかとも思いましたが、今は円安。だいたい1.5倍弱高いし、500ドルで一週間持たせようとしている男には予算の都合がつかず断念…

さてストアから出たところで時間を確認すると17:30近く。
そろそろ夕食の予感を感じて観覧車にはいつかまた来た時見に行くからなと誓いを立ててベラージオへの帰路へ着くのでした。
弾丸


夕方4時(16:00)、起床。
シャワーを浴びた後、だらだらしているのはぴぃ〜とぺぃです。

ぴぃ〜「散々な旅になっちまったなぁ。100万円スルなんて。」
ぺぃ「ほんとしょうもない、お前はアホ。負けるために来たわけじゃないのに...もう帰りたい...。」
ぴぃ〜「ピンクダイアモンドがなくなったせいよ。」
ぺぃ「それはそう。あんなに調子良かったのに...歴代最高レベルの出方よ。」
ぴぃ〜「ワンチャン復活してるんじゃないかなって思っててさ、そしたら弾丸で打とうや。二人で。」
ぺぃ「...弾丸...それや!それやんけッ!!まだもらってないってっ!!!隊長のとこに行くぞ!!!」

ぺぃはあっという間にスーツケースに荷物を掻き込むや否や駆け出し、
遅れてぴぃ〜もカジノフロアに追いかけて行ったのであった。

カジノフロアにつくと隊長やRJ、バル、ナギは既にスロットコーナーにいた。

ぺぃ「景気はどうすか隊長?!」
隊長「ぼちぼちだねぇ。」
ぺぃ「僕らはもうえぐいっす。そろそろ弾丸を頂ければと...」
隊長「弾丸?そういえばそんなシステムあったねぇ。最終日だし出しとこうか?」

隊長はごそごそとバックをあさり始める。
そして...100ドルの束をぬるりと引き出し...

隊長「はい!弾丸2,000ドル!大切に使うんだよ!」
ぴぃ〜&ぺぃ「ありがとうございます!!!」
ぴぃ〜「やったな!ぺぃ!作戦成功だ!あとはピンクダイアモンドが...ん?」

い、いない。
隣にぺぃの姿がありません...。

まさか...嫌な予感がします...冷汗が出て鼓動が早くなるぴぃ〜...。
急いでぺぃを探さないと危ないっ!!!

周囲を見渡し、ぺぃを探す!いない!!!
5ドルコーナーにいないとすると...まさか!!
ぴぃ〜はハイリミットコーナーに走りだしました!
そして、案の定ぺぃの姿がありました!!
100ドルを右手に持ち今まさに投入しようとしているところで、ぴぃ〜の平手打ちが炸裂したのでした!

ぴぃ〜「何してんだ!!!1回転25ドルだぞ?!一瞬で溶けるって!!」
ぺぃ「イチチチチチ...もう俺にはこれしかないんだよ...打たせてくれ、打たせておくれよぉ...。」
ぴぃ〜「隊長の言葉を思い出せ!『大切に使うんだよ』って言われただろうが!!」
ぺぃ「うっ...うっ...うっ...」

左腕で涙を抑えるぺぃを引き連れてなんとか5ドルコーナーに戻ってきました。


皆さん、よく聞いてください。

自分の心を制御出来なければ『ギャンブルに勝つことは出来ません』。
心の闇は容赦なく襲い掛かってくるでしょうけれど、それでも思考を停止してはいけないのです。
運否天賦で立ち回ってはいけません。
スロットであっても台の調子があり、STATSで直近の当たりが見れますし、自分の経験もあります。
常に『考えて行動し、利を求めて立ち回る』、例えボロ負けしてもボロ勝ちしても。
そうしなければ、すぐにお金はなくなってしまうのです。


というわけで、今やらなければいけないのは...ピンクダイアモンドが復活しているかの確認です。
ぴぃ〜はピンクダイアモンドに向かっていき台を覗き込みました。

ぴぃ〜「ふ...復活してるっ!!」

寝ている間に復活するなんて奇跡としか言えません!
まだまだこれならやれる!!

ぴぃ〜「やったぞ!ぺぃ!見ろっ!ピンクダイアモンドが...ん?」

い、いない。
隣にぺぃの姿がありません...。

慌てて周囲を見渡すと「TOP DOLLER」に100ドルを突っ込んでいるぺぃを見つけました。

ぺぃ「最初のジャックポットが出たのはこいつよ!ボーナスのカニ歩きしてまずは小銭を稼ぐんや!」
ぴぃ〜「小銭ぃ?!ピンクダイアモンドでジャックポット出すんじゃないの!?」
ぺぃ「そんなもんはよぉ...お前がぁ...打てばいいだろうがぁぁぁッッッッッ!!」

こ、怖すぎる。
ぺぃは振り返らずにそう叫び、打ち込み始めたのでした。
ぴぃ〜は不審に思い、ぺぃの顔を覗き込むと...その目はドルマークになっていました...。
あ、あかん...こいつ終っとる...。

TOP DOLLERは小当たりが本当に小さく100ドル未満しか出ません。
それじゃあ負けるやんって思いますが、ボーナスを引くと100ドル〜10,000ドルの抽選を3回受けられます。
彼はボーナス狙いなのですね。

その後の彼の結果は言うまでもありません...。
ボーナスというくらいなので確率は薄く、ぼこぼこ飲まれていました。
結果言っちゃった。

犠牲者が一名出てしまいましたが、涙を拭いてぴぃ〜はピンクダイアモンドに座りました。

最終戦...こいつに賭けるしかない...。
今回ベラージオの様々な台を打ち込んだ結果、僕はわかりました。

『ピンクダイアモンド以外打ってはいけない』
※今回に限り

前日のようなジャックポットの嵐さえくれば...そう思い、ぴぃ〜は100ドルを投入しました。
しばらく打っているとLINEが来ました。
LINEがくるということは誰かがまたジャックポットを引いたということです。
LINEを開いてみると...
世にも珍しいダブルジャックポット

隊長は7,200ドル、ぺぃは1,200ドル当てています。
隊長はこれで2回目の7,200ドル!!ぼろ儲けじゃないですか!
そして、ぺぃは終ったと思ってましたがギリギリ息を吹き返したみたいです。
TOP DOLLERから10ドル台に移動してなんとか1,200ドル当てていました。

負けてられん!!そう思いまたピンクに向き合いますが...。
打ち始めて投資は200〜300ドルになり、LINEもあり、焦りを感じます。
(もしこれでジャックポットが出ないまま2,000ドル飲まれてしまったらどうしよう...?)
(機械を直すついでにもし出率を調整出来たとして調整されていたら...?)

...ぴぃ〜は目を閉じ、深呼吸をしました...。

心の闇...出てきたな...答えのないことを考えて判断を鈍らせてはいけない。
今はただ、『経験上良く出た台を打つ』それだけだ...。

闇を払い、目を開き、無心で打ち込み始めた次の瞬間!!!

1,200ドル


ぴぃ〜「......本当に......」
ぴぃ〜「『ありがとう』...それしか言う言葉がみつからない...」


日を跨いでも止まらないジャックポット...。
経験から導き出した仮説が真理に変わったこの瞬間、僕の勝ちは確定したのであった。

隊長「おめでとう!!やるねぇ!」
RJ「またピンク?!すごいなこの台!!」
ぺぃ「ぐぬぬぬぬ...。」
バル「おめでとうございます!!」
ナギ「うわぁすごい!!」

いつの間にか集まった仲間たちからの祝福を受けて、さらに力をもらいました。
そろそろ1,200ドルを超えるスマッシュヒットを出すぞ。
僕は気持ちをあらたにピンクダイアモンドに向き直った...その時!


ぐぅ〜〜〜〜〜〜〜



...おっと、皆さん聞こえましたか?
これは隊長の腹の音です。

隊長「お腹すいたねぇ〜。さぁ食べに行くよ!」
ぴぃ〜「えっ?」
隊長「お腹すいたねぇ〜。さぁ食べに行くよ!」
ぴぃ〜「あの...今ちょうどいいとこで...これから大逆襲が始まりますし、離れたくないんですが...」
隊長「お腹すいたねぇ〜。さぁ食べに行くよ!」
ぴぃ〜「あ、はい。」

というわけで、一旦夕食を挟むことに。
お土産も買えていなかったのでちょうどいいっちゃ、ちょうどいいか...。

僕は何事も前向きに考えて席を立ち、
先を行くカジノバ一行を追って食事に向かうのでした。

KIMCHI2回目。韓国料理屋さん

スペアリブ
プルコギ...だったかな...

カルビ、それは幸せの味

ワルグリーンでお土産を購入


一通りの肉を喰らいつくし、お土産を購入しました。
あとはチェックアウトするその時まで、ただただピンクダイアモンドを打ち続けるだけです。

KIMCHIはベラージオから遠いのでタクシーで帰ります。
タクシーの運転手はShain Olinさんという方でとても気さくなイケメンです。
日本のことが好きらしく、日本のスポーツ選手やゲームの話をして帰りはあっという間でした。
さらに、国別のエッチな喘ぎ声を披露してくれて、日本人のモノマネも上手でした。
こういう出会いは旅行の醍醐味ですね!
たくさんチップを渡してお別れをしました。

というわけで、ベラージオに到着してカジノバの本当の最終決戦が始まるのでした。
最終決戦、開幕


ぴぃ〜は足早にピンクダイアモンドに向かいます。
前回のジャックポットから2時間30分の間に他の人にばれていなければ良いのだが...。

5ドルコーナーに到着し、パッと見ると...。

ぴぃ〜「空いてる...。」


助かりました。誰にもばれてません。
さっそく座り、打ち始めました。
240ドル


バーが揃いそうだったのに惜しい!
ピンクダイアモンドはなんの絵柄でも揃えばOKで、
Double(2倍)があれば大金が返ってくるのですが、
バーならバー、7なら7が揃わないと少なくなります。
このバー絵柄がそろっていれば1,200または2,400ドルはでていました。

ただし、普段ハズレばかりではなくこういう小さい当たりもだすことで、
お金を減らさずにジャックポットを目指せるのです。感謝感謝...。

そして、その2分後...。
1,200ドル

でました、ジャックポットです。
この勢い止まりません!
体感ですが300ドル以内に1,200以上の当たりが出ているので、
順調に財布はカッチカチのパンパンになっていきます。
240ドル
600ドル


そしてこの嬉しい小当たり。
ピンクダイアモンドの良さは小当たりの金額が他の台より大きいところです。
Doubleがついている絵柄が多く2倍4倍8倍になりやすいからかなと思います。
皆さんもカジノに行ったらピンクダイアモンド...ピンクダイアモンドを打つようにして...
白7が揃った?!


ぴぃ〜「えええぇぇぇぇ!!!えぐいの引いたってぇぇ!!!!!!!!!!」

絵柄が揃った瞬間思わず叫んでしまいました。
その額なんと6,000ドル。
6,000ドル * 150 = 約90万円...はわわわわっ....。



皆さん....。



まくりましたっ!!!!!!!!!



本当にありがとうございました。
100万円溶けたときはどうしようかと思いましたが、完全にトントンと言っていいのではないでしょうか?

...よく見ると...最後Doubleついてれば12,000ドル...

...いやいや、そんなのはどうでもいい!!
この後もきっと出続ける...そうすればプラス領域にもいけるんだ...。

隊長「素晴らしいねぇ!!さっすがぴぃ〜だ!!」
RJ「信じていたよ。おめでとう!」
ぺぃ「ぐぬぬぬぬ...。」
バル「やりましたね!!!おめでとうございます!!」
ナギ「すごすぎです!!!」
ぴぃ〜「みんなありがとう...僕はこのまま出し続けるからクソ負けしないように頑張ってください!」


そう言うとスタッフから手渡しで受け取った札束を数え始めるぴぃ〜であった。
げっへっへ。

ふと...しょぼくれたぺぃが目に入る。
当たることのない10ドル台を暇そうに打っていたのです。

...。

ぴぃ〜「おい。」
ぺぃ「なんだよ。」
ぴぃ〜「弾丸は?」
ぺぃ「残り300ドルしかない。」
ぴぃ〜「ジャックポットで1,200ドル出たのに?」
ぺぃ「あんなん一瞬で溶けたわ。」

やっぱりか...。

ぴぃ〜「ピンク打ちなよ。」
ぺぃ「え?」
ぴぃ〜「俺はもうトントン...次は君の番でしょ?1万ドル出すんでしょ?」
ぺぃ「いや...どうせ飲まれて終わりっしょ。」
ぴぃ〜「何言って...もういいから来い!!」


卑屈になっているぺぃを無理やり引っ張り、ピンクに座らせた。
僕は隣に立ち様子を見守る。
彼は半信半疑でとりあえず打ち始める。
痛恨のハズレ


そして...300ドルは飲まれてしまったのだ。
ぺぃは立ち上がって言う。

ぺぃ「もうダメだ、この台でないよ。あんたが出しすぎたんだよ!騙しやがって!」
ぴぃ〜「出るって言ってんだろうが!打てっ!!!」

自分の財布から100ドルを取り出し、台に投入した。
この男は自分独りで心の闇を払う事ができない...それなら僕が払うしかない!!
財布をフルオープンにして横でスタンバイ...二人で死ぬか台が吐き出すか...
二つに一つだ!!!!

ぺぃはまたピンクに座る。
回し始めると、この100ドルで600ドルの当たりがでる。

ぴぃ〜「ほれみぃ!最初より増えたなっ!やっぱ出るわ!」
ぺぃ「...やめか?」
ぴぃ〜「何言ってるんだ!ピンクはこんなもんじゃない!出せっ!!!」

ぺぃは続けて打ち始め...そしてついにその時は来た。
1,200ドル


ぺぃ「や...やった!やったぞ!!」
ぴぃ〜「だから言っただろ!!出るんだってば!」
ぺぃ「ありがとう、100ドル返すよ。」
ぴぃ〜「それはもうあげたもの。『俺の運をあげた』んだ。返さなくていい。」
ぺぃ「いやいや、お前の運じゃなくて俺の運ででたけど?」
ぴぃ〜「...返せっ!!!!」
ぺぃ「ひぃぃぃっ!!」

スタッフが駆け付けぺぃに手渡しでドル札を渡す。

ぺぃ「よし、キャッシュアウトして...これをキャッシャーで換金してくるから座っててくれ。」
ぴぃ〜「すぐ出しちゃうけど大丈夫か?」

そういいながらスロットマシンに座り、ぺぃを見送りました。
賢明な判断です。
手渡しされた1,200ドルと別で450ドルくらいマシンに入っていたのですが、
そのまま打ち続けると450ドル飲まれます。
100ドル札に変えることで一回毎に考えるすきを作ることができるのです。
えらい、えらいよ。あんたはちゃんと...
2,400ドル


ぴぃ〜「...やば...。」

ぺぃより大きいジャックポットが出てしまいました。
...にしてもジャックポット出すぎですね。
もしかしてこの台別の意味で壊れてるんかな...。
ぺぃにばれるとまずい...。
そう思い、振り返ると般若の顔をしたぺぃと目が合った。

ぺぃ「おいおいおい!!何してんだ!!」
ぴぃ〜「...すまん...。」

スタッフ待ちのぴぃ〜に罵声を浴びせるぺぃ。
本当にしゃぶるつもりはなかったんですが...。

そして、このあたりでカジノスタッフやドリンクガールから、ラッキーボーイともてはやされていました。
カクテル名を言わなくてもマリブサーフ&マリブコーク&FIJIウォーターを持ってきてくれるので、
お腹はちゃぷんちゃぷんです。
カクテルを何度も持ってくるので何度もチップを渡さなければいけない


そして、帰りの時間は容赦なく近づいてきます。
チェックアウトの時間は3時。
ぴぃ〜とぺぃは一旦部屋に戻り荷物を片づけました。
あと少ししかピンクを打てないのか...もっともっと打ちたかった...。
まだ勝てるのに今日本に帰りたくないよ...。

荷物を整理してまたカジノフロアに降りてきたぴぃ〜。
ピンクが空いていることを確認し座って打ちはじめます。
最後の最後まで頼むぜ...。
1,200ドル


ぴぃ〜「...まっずい...。」

ジャックポットを出すために打ったけれども!
ぺぃにばれないうちにスタッフを呼ばないと...。
そう思い、振り返ると仁王立ちのぺぃと目が合った。

ぺぃ「おいおいおいおいおいッ!!何してんだ!!勝ちをゆずるとかなんとか言ってからに...ッ!!」
ぴぃ〜「すまんて!!もう打たない!!!もうこの台あんたにあげちゃうっ!」

そうだった一人勝ちなんていけません!
ぺぃにも勝利のおすそ分けをしなければ。
ぺぃは不服そうにぴぃ〜を睨みつけ入れ替わって座った。
そして、打ち始めること数分...
1,200ドル

すぐにジャックポット!

これはもう...運の話じゃないですね。
出る台は出るようになっているってことです。
...知らんけど。

このまま時間ぎりぎりまで打ち続けたら本当にいつか一万ドル出ちゃうんじゃないのか?
そう思わされるほどにピンクダイアモンドはジャックポットを出し続けていたのです。

RJ「本当にすごいね。」
ぴぃ〜「これは見つけてしまいましたね。出すぎですよ。」
RJ「...俺も打ちたかったよ...。」
隊長「やったね!二人とも!」
ぴぃ〜&ぺぃ「ありがとうございます!隊長の弾丸のおかげです!」
隊長「それじゃあ弾丸は返してね!」
ぴぃ〜&ぺぃ「えええええええぇぇぇぇ!!!???」

弾丸2,000ドルずつ計4,000ドルを隊長に返却。
隊長は膨らんだ財布を抱えて大喜びです。
わいらは完済人やで。

そして、自然とカジノバメンバーはピンクダイアモンドに集まり、
ぺぃが打ち込む様子を見守っていました。
みんなピンクダイアモンドに夢中です。
ピンク・ピンク・ハズレ!!!!

惜しすぎる!
3リール目の下のピンクが止まっていれば6,000ドルでした...。
さらに言えばピンク7なんて全く揃わないので、これはすごく惜しい!
ちなみに...この台でピンク7Doubleが3つ揃うと40,000ドルです。

ぺぃ「これが欲しかったのに!!!ピンクピンクピンク!!なんてこった!」

身振り手振りでピンク7をトントントンと指さし、
頭を抱えてのオーマイガットとオーバーリアクション。
ボディーランゲージがアメリカンすぎるて。

ぴぃ〜「写真撮るのはコラム的にえらい...けど、急いでぶん回す!時間ないよ!!」
ぺぃ「あっ、いかんいかん!」

ぺぃは慌ててSPINボタンを連打した。
チェックアウトの時間までに『あと一発、もう一発』とそれは必死にぶん回しました。

この時は時間がかかった。
急いで出そうとするとジャックポットは遠のくのでしょうか?
小当たりは出るけどジャックポットは出ない!
帰らなきゃいけないけど帰りたくない!!

せめぎあい、じれてじれての熱い勝負!
カジノバは時計とスロットを往復しながら見守っています!!
さぁ、でるのでないのどっちなの???!!!
1,200ドル

で...でたぁ〜!!!!
滑り込みのジャックポット!!
ミニマムジャックポット1,200ドル!!
でも、小当たり含めて1,900ドルくらい出てます!

ぺぃ「当たったけども...!当たったけども...!!!もっとデカくてもいいやんけ!!」

それはそう...でも...。

隊長「おめでとう。」
RJ「おめでとう。」
ぴぃ〜「おめでとう。」
バル「おめでとう。」
ナギ「おめでとう。」
ぴぃ〜「めでたいなぁ!」
ぴぃ〜「おめでとさん!」
カジノフロア担当「おめでとう。」
カジノドリンク担当「おめでとう。」
ぺぃ「ありがとう。」

ピンクダイアモンドに、ありがとう
ラスベガスに、さようなら
そして、全てのギャンブラーに

おめでとう




………



……







というわけで、ここで...タイムアップ。
カジノバは荷物を持ち日本へと帰ります。
大量のドル札を持って...。

ピンクダイアモンドのジャックポットはぴぃ〜10回、ぺぃ3回の
合計13回のジャックポットとなりました。
内訳は
1,200 * 11、2,400 * 1、6,000 * 1
合計21,600ドル。
一撃ではないですが1万ドルを二人分なんとか出せたみたいです。
※その分飲まれたとも言う

これをうけて、帰りの機内でみんな同じことを思ったのです。

カジノバ『すぐラスベガスに戻って、ピンクダイアモンドを打とう...。』



「帰ってきたラスベガス2022」はこれでおしまいです。
いかがでしたでしょうか?
また、別のコラムでお会いしましょう!
ご愛読いただきありがとうございました!
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