ブラックジャックはプレーヤーとディーラーとの1対1で勝敗を決めます。ブラックジャックではJOKERを使用しません。 お互いカードを引いていき、どちらがより手札の合計を21に近づけられるかを競うゲームです。 21を超えてしまうとバースト(失格)となってしまいます。また、ブラックジャックには、専用のカードの数え方があります。
「A」={1 or 11}
その他のカードはその数字の通りに数えます。
したがって「10」のカードは13種類の中で4種類あることになるので、「10」が出る確率は非常に高くなります。
「A」は自分の手によって解釈を変えられるので非常に便利なカードといえますね。実際の計算の仕方は次の様になります。
「J,Q,K」= 10 「A」+「5」=6 or 16 「A」+「K」=21 「J」+「Q」+「A」=21 それではゲームの流れを見ていきましょう。
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まず、ゲームが始まるとディーラーの合図と共に、 個々のプレーヤーは自分の前のベッティングサークル(左図参照)に任意のチップをベット(賭ける)します。チップをベットする際は、各テーブル毎にミニマムベット(最低額)が設定されています。 例えば、ミニマム$10のテーブルで$5だけベットすることはできないというわけですね。 全てのプレーヤーがベットを済ませるとディーラーはベットタイムを締め切ります。 以後、次のゲームが始まるまで、掛けたチップを上乗せしたり、減らしたりすることは原則としてできません。 |
いよいよカードが配られます。ディーラーに向かって右側から時計回りに1枚ずつカードが配られ、続けて2枚目のカードも配られます。
個々のプレーヤーに配られるカードは全て表向きですが、ディーラーには1枚だけ表向き(アップカード)で、
もう1枚は裏向き(ホールカード)で配られます。この時点でプレーヤーのカードの合計が「21」なら「ブラックジャック」となり、
そのプレーヤーの勝ちが確定します。
又、ディーラーのアップカードが「A」か「10以上のカード(10,J,Q,K)」だった場合は「ブラックジャック」の可能性があるので、
ディーラーはプレーヤーに見えないようにホールカードを確認します。もし、「ブラックジャック」であればディーラーの勝ちとなります。
違った場合は通常通りにゲームが進行していきます。
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左の図を見てみましょう。この図はベットが完了し、ディーラーが最初のカードを配り終えたところです。
プレーヤーBはカードの合計が「21」なので、ブラックジャックとなり、この時点でプレーヤーBの勝利が確定しました。
さらにディーラーのアップカードが「Q」なのでブラックジャックの可能性があります。
今回はブラックジャックではなかったという前提で解説を進めていきます。
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ここからプレーヤーの駆け引きが始まります。プレーヤーAは手の合計が「7」なので、ディーラーの手が少なくとも「10」以上であることから、 できるだけ「21」に近づけたいところです。もちろんディーラーのバーストを予想することもできますが、 幸いプレーヤーAの手は1回のHITで「21」を超える心配はないので、ここでプレーヤーAはHITを選択しました。 すると出てきたカードは「6」で、合計は「13」になりました。 |
ここは意見の別れるところです。先ほどのHITによりプレーヤーAの手が「13」になりました。 あなたならHIT、STAYどちらを選びますか?「21」にはまだ少し遠いですが、 うかつにHITすれば「9」以上のカードを引いてバーストする危険性もありますが、この先ディーラーの手がバーストせず 、勝てる望みが薄いと感じたらHITもありでしょう。逆に、ディーラーのバーストを読んだ場合はSTAYするのも堅実な選択肢といえます 。これは「ディーラーはカードの合計が17以上になるまでカードを引き続けなければならない」というルールがあるためです。ここでプレーヤーAは、 ディーラーがバーストしないと読んでHITを選択することにします。 |
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HITした結果、引いてきたカードは「K」でした。これでプレーヤーAのカードの合計は「23」となりバーストしてしまいました。 結果的にプレーヤーAはバーストしてしまいましたが、別にHITしたことが悪かったわけではありません。 仮に「8」を引ければ勝ちにグッと近づいていました。あと気になるのはディーラーのホールカードですね。 それではディーラーの手を見てみましょう。 |
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ディーラーのホールカードは「8」でした。よってディーラーの合計は「18」となり、このゲームはプレーヤーBの勝利となりました。 プレーヤーAは前項で仮にSTAYをしていても「13」対「18」でディーラーに勝てなかったということになりますね。 この様にブラックジャックというゲームには必ず勝てるという方程式は存在しません。 まれに「カウンティング」というテクニックを用いて、常に確率で勝負するプレーヤーもいるようですが、 一般的なプレーに必要なのは、少しの「運」と「人それぞれのセオリー」だけなのです。 |